10月24日、第17回大沢サロンを開催しました。
今回は揚琴(ヤンチン)奏者の郭敏(グォミン)さんと伴奏の篠原陽子さんをお招きし、一流の演奏をご披露いただきました。
お越しいただいたみなさまに厚く御礼を申し上げます。
金属の弦を竹製のバチで弾いて演奏する中国の民族楽器。別名洋琴または打琴とも言う。
明朝末~清朝初め(17世紀中期)頃、ペルシア・アラブから中国に揚琴の原型となる楽器が伝来し、最初広東沿岸地方で使われていた。
その後、中国各地に伝わり、民間音楽や地方芝居などにも使われるようになった。
同じ頃に中国西部の新疆でも使われていたが、おそらく海上と内陸の二つのルートで伝わったと思われる。中国本土で300年以上にわたって使われるうちに様々な改良を加えられた。
十二平均律で弦を張るようになり、音域も約4オクターブに拡げられ、音量も増大した。
ハンガリー、ルーマニア、トルコ、エジプト、イラン、インド、パキスタン、朝鮮半島に至るまで、同じ系統の楽器(サントゥール、カーロン、ツィンバロム等)が使われていることがわかっている。
超絶技巧の名に相応しい圧倒される演奏でした
目にも留まらぬ技巧で演奏する郭敏さん
息の合った伴奏で揚琴を盛り上げる篠原陽子さん
素晴らしいお時間をありがとうございました!
中国広州生まれ。広州音楽学院の揚琴南派大師陳淇湛に本格、系統的な揚琴の奏法を学ぶ。広東民族楽団に入団、ソリストとして活躍。
『全国民族楽器ソロコンサート』で優勝、『羊城音楽コンクール』ほか数々のコンクールで入賞し一躍注目を集め、中国のトップクラスの演奏家による特別編成のグループに参加。
中国各地で公演し高く評価される。中国を訪問された英国エリザベス女王、米国ブッシュ大統領など世界各国首脳の前で演奏を披露し好評を得る。
1987年来日。89年より東京芸術大学音楽部で民族音楽学を学ぶ。
日本全国でソロコンサートを行うかたわら、日本、韓国、アメリカ、アフリカなど世界各国のミュージシャンと共演し揚琴音楽の新しい世界を切り開いている。
『シルクロード・音夢紀行』TOKYO-FM主催・文化庁後援(同FM放送『民族音楽を訪ねて』で3日間にわたって放送
NHK「花の舞台」「名曲アルバム」「スタジオパーク」などのテレビ出演。
その他、CD、映画音楽(『チャイナ・シャドー』『金田一少年事件簿』など)、
CM音楽(花王、ライオン、JR東日本など)等、幅広く活躍している。
国際ツィンバロム協会会員。日本打弦楽器協会理事。日本華僑華人文学芸術聯合会副会長。在日中国音楽家協会会長。
今回も大沢ガーデンメンバーがイベントの運営をおこないました。照明担当の戸田龍佑
フラワーアレンジメント担当の鈴木温子
フラワーアレンジメント
同フラワーアレンジメント、ガーデンコンテナ担当の山中麻衣
秋をモチーフにしたガーデンコンテナ
イベントディレクターの氏原雄一郎「担当に就任してまだ2回目なので、まだまだ緊張の連続です。それでもお客様の満足した笑顔に支えられています」